計量技術情報 【計量豆知識 第6回】

1.ハムはあまり好きではありません

 ロードセルの出力は大変微弱なため、本来はしっかりしたノイズ対策を行わなければなりません。たとえば、良質のシールドケーブルを使用したり、配管により保護したりします。ロードセルとウェイングインジケータを取り巻く環境で最も強いノイズは、大抵の場合は電源周波数のノイズ、一般的には50Hzか60Hz、いわゆるハムノイズです。

 しかし、弊社のウェイングインジケータはこの電源周波数に対して非常に優れたノイズ除去性能を持っていますので、電源周波数の影響を受けることはほとんどありません。 それが災いして、ロードセルケーブルにシールド線を使用しないお客様が現れるほどです。(もちろんこれはお勧めしませんが。)

 ところが、世の中の電源周波数は50Hzと60Hzだけとは限りません。その最も身近なものが「インバータ」です。 モータのスピード制御用のインバータは、電源周波数を変えることでモータのスピードを制御しています。そうすると、50Hzや60Hz以外の周波数が現れます。 さらに、インバータはAC電源を一度整流して直流にしたものを非常に短い間隔でオン/オフするスイッチング動作により、いろいろな周波数や電圧を作り出すため、このスイッチング周波数のノイズも発生します。 そのため、インバータを使用した環境ではさまざまな周波数の、しかも強力なノイズが発生していることがしばしばあります。 これらの対策には、冒頭で述べたシールド線の使用や配管が基本なのですが、弊社のHPDF(ハイ・パフォーマンス・デジタル・フィルタ)を用いた製品は、床などの振動だけでなく、インバータが発生するさまざまな周波数のノイズにも強く設計されていますので、ノイズ環境でお悩みのお客様は一度お試しください。

 ちなみに、このお話に出てくるハムの綴りはhumです。食べるハムはhamです。